【takagawa column】ジャージは溶けるか
ジャージは溶けるか
オンラインイベントで、Zoom座談会をしました。座談会のタイトルは、『育休復帰オンラインサロン』。主に育児休暇中のママを対象に、クルールの働くママスタッフが、育休からの復帰した後のスケジュールや家事育児との両立などについてしゃべり倒し、参加者の質問にも答え、ついでに参加者同士の情報交換も行う、という1時間の座談会です。
予想では、「働くママのリアルな毎日のスケジュール」や、「夫婦の家事分担の方法」などに参加者の話題が集まるかな、と思っていたのです。ところが、予想に反して、場の話題をかっさらったのは「ドラム式洗濯機」でした。 私ともう1人のスタッフが、「ドラム式洗濯機を使い始めて、洗濯と乾燥をいっぺんに済ませるようになってから、家事が格段に楽になり、自分の時間が増えて、もうなかった頃には戻れない!」と口を揃えて言った途端、怒涛のチャットが始まりました。「シワになりませんか?」「服が縮まない?」「電気代は?」…共働きのママの皆さん、意外とドラム式洗濯機使ってないんですね?でも、とても気になっていて、そして乾燥機能にすごく懐疑的なんですね? 中でも驚いたのは「ジャージが溶けませんか?」という質問で、何のことか尋ねてみると「体育館で滑ると、ジャージの体操服の膝に、摩擦で穴が開くから、乾燥でも溶けるのでは…?」という心配だったようなのですが、「溶けませんよ!私なんか子どもの上履きも毎週末洗濯機に放り込んでます、とりあえず大丈夫ですよ!」と請け負って、その他の質問にも答えて、あわよくば洗濯機が売れそうな勢いでした。
つまり、子育てママは、気になる商品があれば、「ああかな?こうかな?きっとこうだろう!」と想像し、でも特に自分から詳しく調べたりはせず、誰かが「使ってるよ」と言うと、「本当のところ、どうなの?」と突然口コミを聞きたくなるものなのです。少なくとも私はそうです。
クルールの記事広告で読者モデルを募集する際にも、たとえば「車のメンテナンスについて知りたい人」と募集するよりは、具体的な車種名をあげて「◯◯について知りたい人」と募集した方が多くの応募が集まります。 「気にはなっているけれど、特に何のアクションも起こしていない状態」に、「知っている人」が何か語ると、「あっ、それ知りたかった!」と怒涛の興味が呼び起こされます。あの後、本当に洗濯機買った人いないかな?